近所で猫にエサをあげる人が居ると、たいてい数匹から数十匹の猫ちゃんが付近に住みつきます。そのエサをあげる人がフンの面倒までみてくれればいいのですが、なかなか気まぐれな猫をしつけるのも容易ではありませんね。そこで、せめて自分の家の庭に猫が入ってこないようにする自衛策しかありません。
この記事では、猫を自分の家の庭に入れないための効果的な対策をまとめています。
猫がもたらす被害例
我が家も長年に渡って悩まされましたが、ようやく猫避けの効果は出てきました。それまではこんなことに悩まされていました。
家の庭に尿やフンをする
猫の尿は特にクサく、夏になる前の季節、部屋に風を入れようにも尿の臭いで窓が開けられなくなります。
自家用車に登るので車のボディに傷が付く
僕の車にも肉球が付いていたのでわかりましたが、爪を立てるので車が傷つきます。どうも、車の上で日向ぼっこするのが気持ちよいのでしょう。
夜中、発情期の声や喧嘩の声でウルさい
猫は発情期になると赤ちゃんの泣き声のような声で夜中うろつきます。また、猫がエサを求めてたまり場となった場所は喧嘩がはじまりますので、うなり声で夜中、起こされることもあります。
猫を家の庭に入れさせないためにはどうしたらよい?
猫を自分の家に侵入させないことが必要で、下記のやり方が考えられます。
物理的なもので猫が居心地悪くなるような環境にする
猫が歩く場所を猫が歩きにくい環境にしたり、水で濡らした場所にしたり、太陽光で眩しい場所にする等、猫が居心地悪くなるような環境にします。
猫が好まない音で近寄らせない
猫の耳は良いので、猫が好まない音を発生させます。
臭いで近寄らせない
猫の嗅覚は敏感なので、特に柑橘系、コーヒーなどの臭いで近寄らなくなります。中にはカビキラーのような薬剤を撒くかたもいらっしゃるようですが、環境汚染になるので僕は好きではありません。
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【効果的な対策1】猫の好まない音を出す機械を置く
猫が近づくと、猫の好まない音を発する機械です。僕の家でも使っていますが、絶大な効果が期待できます。ちなみにかなり高い音ですが、実はこの音、若い人にとって非常にウルさいのですが、歳を取るとだんだんこの音が聴こえなくなります。
実際、猫避け対策として猫の好まない音を出す機械を置いて効果を確かめてみた
実際に、毎日フンを足で踏んでしまっている我が家の自転車置き場に猫の好まない音を出す機械を置いて、フンをされないようになるか確認してみました。
自転車置き場の中でも陽当たりの良い場所に機械を設置した
この機械は太陽光発電で充電するため、自転車置き場で一番陽当たりの良い入り口付近に自転車置き場全体を見渡せる向きに設置しました。
自転車置き場に毎日されていたフンが完全に無くなった
効果は絶大でした。
自転車で帰ってくる家族が毎日のように「あー!またフン踏んだ!」と怒っていましたが、この機械を設置した当日から、フンは確認されなくなりました。
ちなみに、天気の悪い日は機械から音がしなくなることもありますが、猫に「居心地が悪い場所」と学習させると、1ヶ月間、機械を置いておくだけで、それ以降にフンは確認されなくなりました。
猫の好まない音を出す機械を置いた時の効果
(効果)★★★★★
(メリット)安価な機械だけど、継続的に効果が期待できる
(デメリット)家の前を歩く人に反応する場合、その人にもイヤな音を聴かせることになる
【効果的な対策2】とげマットを敷く
プラスチックのシートにトゲが出ているものです。猫がそのシートの場所に足を踏み入れなくなります。実際に僕の家でも利用しましたが、完全にその領域にはフンがなくなりました。
実際、猫避け対策としてとげマットを置いて効果を確かめてみた
猫に侵入して欲しく無い場所に、実際、とげマットを敷いて効果を確かめてみました。
塀を歩いて侵入してこないよう、マットを半分に切った
我が家の裏にある塀を歩いて庭にふんをしにくるので、塀の上にとげマットを固定するため、塀の幅に合わせてマットを半分に切りました。
塀に登る端の箇所だけ、どげマットを固定する
塀を歩く時は、塀の端から登ってくるので、塀の端だけどげマットを紐で固定しました。紐で塀に固定できない場合、ガムテープを輪っかにして塀ととげマットを固定しても良いと思います。ただ、1週間程度で交換しないとガムテープがベタベタになるので、気をつけましょう。
実際にふんをされた家の砂地の上に敷く
実際にふん被害に遭った砂地があるなら、その砂地にとげマットを敷きます。風で飛ばされないよう石を上に載せておきます。
本当はびっしりとと、とげマットを敷き詰めるのがベターですが、猫の居心地が悪くなる程度なら、写真のように間引いて敷いても効果はあります。
とげマットを敷いた時の効果
(効果)★★★★☆
(メリット)安価な割に効果が大きい
(デメリット)フンをされる場所が広いと現実的には敷けない また、シートのある場所には同時に人間も足を踏み入れられなくなる
【効果的な対策3】木酢原液を撒く
木材を乾留した際に生じる乾留液の上澄分のこと。代表的な例としては、炭焼き時に副産物として木酢液が製造される。
【引用元】ウィキペディア
良質なたい堆肥作りにも効果のある木酢液(もくさくえき)です。自然に優しいばかりでなく、嗅覚が敏感な犬や猫が嫌がる臭いでもあります。基本的に薄めて利用しますが、ニオイの強さは薄め方によって変わるので、人間に不快のない程度に薄めればご近所にご迷惑を掛けることも少ないです。
実際、猫避け対策として木酢原液を撒いて効果を確かめてみた
実際に木酢酢を撒いて、その効果を確かめてみました。
木酢酢原液と水を1対2にするため水を300ml入れる
木酢酢原液1に対して、水を2の割合で薄めます。全量で450ml作るため、まずは水を300ml計ります。
木酢酢を150ml加える
水300mlに、木酢酢原液を150ml加えます。
水で薄めた木酢酢をスプレーに入れる
家の周りに吹き付けるため、100均で購入したスプレーに入れます。
まずは一番猫のふん被害の多い自転車置き場に木酢酢を撒いた
自転車に乗るのにフンを踏みつけてしまっていたので、まずは自転車置き場にまんべんなく撒きました。
家の塀を歩いて移動するので、塀にも木酢酢を撒いた
家の塀を歩いて付近を移動することは確認できているので、塀にも隅から隅まで撒きました。撒いた後は、スモークしてチーズのような臭いが付近に漂っていました。ニオイが気になるようなら、もっと薄めれば、人間にはほとんど臭わなくなります。
木酢原液を撒いた時の効果
(効果)★★★★☆
(メリット)安価な割に効果が大きく、広い範囲に散布でき、植物にかけても影響しない
(デメリット)効果はあまり続かないので、こま目に撒く必要がある
(目的別の対策方法まとめ)対策したい場所によって最適な対策を施すこと
フンや車の傷等、対策したい場所によって、最適な対策を施すことをおすすめします。
車に近づかせないとか、人が立ち入る場所は猫の好まない音を出す機械がおすすめ
車の上に猫が乗らないようにする、もしくは自転車置き場のように人が頻繁に立ち入る場所は、車や人の移動に影響せず、継続的に効果のある猫の好まない音を出す機械を置く事をおすすめします。
家の前の道路にフンをされるなら木酢酢を撒くこととがおすすめ
家の前にある公共の道路でフンをされる場合、私物を置くことはできないので、木酢酢をマメに撒くことをおすすめします。
我が家で試した結果、猫だけでなく、犬の散歩途中にも効果あるようです。
塀の上を歩かせたくないならとげマットを敷くことがおすすめ
塀の上を歩かせたくなかったり、人がほとんど立ち入らない場所なら、とげマットを敷く事をおすすめします。
その他の猫避け方法
その他にも猫避け方法があるので、まとめてみました。
レモンバームを植える
レモンバームは柑橘系の臭いがする草です。猫は柑橘系の臭いが苦手なので効果が期待できます。
実際に置いてみてもさほどニオイもきつくないので人間はイヤな思いをしませんが、鼻の効く猫にとってはイヤなニオイなのかも知れません。
(効果)★★★☆☆
(メリット)人畜無害である
(デメリット)枯れてしまうと効果がなくなる
コーヒーのカスを撒く
コーヒーの臭いを猫はあまり好まないようで、レギュラーコーヒーのカスを撒いておくと、その付近には近づいてこなくなります。
(効果)★★★☆☆
(メリット)レギュラーコーヒーを飲む人なら無料で手に入る
(デメリット)すぐに効果が薄れるのと、場所によってはコーヒーのカスにカビが生える
お酢を薄めて撒く
一人暮らしで無ければたいてい家にあるお酢を3倍から5倍に薄めて撒きます。お酢のニオイは近所でもイヤがられるので、可能な限り薄めて使用しましょう。近所迷惑になる可能性もあるので、臨時的に使用することをおすすめします。
(効果)★★★☆☆
(メリット)手に入り易く、効果は期待できるし、人畜無害である
(デメリット)付近に臭いが漂うと、あまり近所からいい顔はされない
粘着テープを輪っかにして置く
荷物用ガムテープを粘着側を外側とする輪っかにして置くと、猫の足にひっついて警戒するようになると想定します。特に、塀の上を猫が頻繁に歩くような場合に、その塀にガムテープを一時的に数日間付けておけば、猫が塀を歩かなくなる効果が期待できます。
(効果)★★★☆☆
(メリット)扱い易い
(デメリット)忘れて放っておくとべたべたになったり、余計なゴミになる
水を入れたペットボトルで太陽光を反射させる
日本ではよく見かける風景ですね。光のまぶしさに猫が寄ってこなくなるものです。
(効果)★★☆☆☆
(メリット)空きペットボトルは手に入り易い
(デメリット)すぐに効果が薄れるのと、曇りの日や夜間には効果がない
みかんなど、柑橘系の皮を細かくして撒く
猫は柑橘系の臭いが苦手なので、みかんやレモン等の皮を細かくして撒く方法があります。
(効果)★★☆☆☆
(メリット)無料で手に入る
(デメリット)すぐに効果が薄れるのと、頻繁に柑橘系果物は購入しない また、ずっと皮が地面に残っている
タバコの吸い殻を浸けた水を撒く
コーヒーなどと同じように、タバコのニオイで猫を寄せないものです。ただ、環境にもよくないし、何度も撒くとイヤな臭いが近所中にすると想定できます。
(効果)★★☆☆☆
(メリット)タバコを吸う人なら無料で手に入る
(デメリット)人間や環境にも良くない
【対策失敗事例】間違った猫のふん対策
これで大丈夫と思ってやった対策が、実は効果無かったということにならないよう、意外にも間違っている猫のふん対策をまとめてみました。
土にフンをするのでコンクリートにしてみた
猫はふんをするとき、土や砂を少し掘ってからしていますが、実はコンクリート上でもフンをします。
水を入れたペットボトルは、時に火災原因になる
以前、金魚鉢がレンズのように太陽光を集めて火災原因になったという話を聞きました。同様にペットボトルも火災原因となる可能性は高いので、設置場所には充分注意が必要です。
猫がふんする場所にゴールドクレストを植えてみた
猫がフンする場所を邪魔するように植木を植えてみたのですが、見事にその横にしてました。
猫にフン、おしっこされたら専用の消臭剤を
猫のおしっこが特に臭いですが、猫にふん、おしっこをされてしまったら、真っ先に消臭しましょう。夏場は特に気分が悪くなりますから(悲)
猫の消臭に効果ある消臭スプレーをまとめました。