「国債を買う」ことは、「定期貯金する」と同じようなイメージと思ってください。
日本でも国債を発行していますが、国債を国民や海外の人に買ってもらうことでお金を集めて、国の予算を補填しています。
日本の国債
前述の通り、日本の国債は金利が安いので、銀行へ貯金することと変わらず、あまりおすすめはできません。
海外の国債を買うメリット
海外の国債を買う前提で、メリットを解説します。
貯金よりも利子がだんぜん高い
下記は、日本の国債の利率と、実際に僕が買った「米国国債(ストリップス債)」を税引き前の利率で比較したものです。
日本国債の利率:0.050% ▶︎ 利息5円
米国国債の利率:1.162% ▶︎ 利息116円
途中解約しなければ元本が保証される
国債は途中解約できます。
ただ、途中解約した場合、元本割れ、要するに預けたお金より少ないお金しか戻ってこないことになります。
国が発行するものなので安心できる
国債は国が発行するものなので、預けたお金が戻ってこないといったトラブルはゼロに限りなく近いです。
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国債を買うデメリット
国債も、買い方によってはデメリットがあります。
海外の国債を買うときは為替変動がある
海外の国債にする時は、日本円を相手国の通貨に替えてから国債を購入するため、売買時の為替レートによって安く買えたり、高く買ってしまったりということがあります。
海外の国債を買った時の為替レートと売った時の為替レートが同一なら損しませんが、買った時の為替レートより円安になった場合、円安になった分、外貨から円に替えた時のお金が減る事になります。
為替レート変動で特になる事例
アメリカのドルを例に取ります。
購入時の為替レート = 106円
売却時の為替レート = 110円
1ドル106円で買えた国債が、売却して日本円に110円で売却金が支払われるので、1ドルあたり4円得します。
僕が買った米国国債は最低100ドルから買えるので、上記の事例で言えば400円多く売却金が上乗せされることになります。
為替レート変動で損になる事例
損となるケースは下記のようなケースで、売却時の為替レートが下がった分だけ損します。
購入時の為替レート = 110円
売却時の為替レート = 105円
国債で儲けるために必要な2つのポイント
国債で多くお金を増やす為に必要なポイントを解説します。
利子が高い海外の国債を買う
前述の通り、為替変動によって受け取れる額が少なくなるリスクはあるものの、海外の国債を買う事をおすすめします。
複利で増える割引債(ゼロクーポン債)を買う
「割引債」(わりびきさい)とは、他にも「ゼロクーポン債」や「ストリップス債」と呼び方はありますが、簡単に説明すると下記の通りです。
「割引債」と「割引債以外」の相違点
「割引債」の国債は、「買う時に利息分が安くなって買える」国債を言います。
例えば、100円の利息が付く国債を1万円分買った場合を例にします。
割引債の国債
・9,900円で国債を買う
・国債を売る時に利息を含めた10,000円で受け取れる
割引債以外の国債
・10,000円で国債を買う
・国債を売る時に元金10,000円に100円の利息を加えて10,100円で受け取れる
分かり易く受け取れる利息を同じ100円で説明したので、どちらも利息が変わらないと思われるでしょうが、割引債の方が利息が多いことをこの後に説明します。
「割引債」は複利で利息が多くなる
利息の算出には「単利」と「複利」があります。
例えば、半年に1回利息計算されて、1%の利息が付く例で示します。
単利の場合
半年後:100万円 × 1% = 1万円の利息
1年後:100万円 × 1% = 1万円の利息
複利の場合
半年後:100万円 × 1% = 1万円の利息
1年後:101万円 × 1% = 1万100円の利息
上記の相違点は、「1年後の利息計算時、元金だけに利率を掛けるか、元金+利息に利率を掛けるかの違いです。
上記の例では1年としていますが、国債を売るまでの期間が数年掛かる国債では、複利である割引債の方が多く利息が増えるのです。
おすすめの証券会社と割引債
「割引債」は証券会社で買えます
おすすめの証券会社はネット証券会社であるSBI証券
おすすめの証券会社は、SBI証券です。
僕も利用しており、使い勝手や手数料の安さはネット証券ならではです。
SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ
証券会社と聞くと株などが思い出されますが、証券会社では株以外に国債も買うことができます。
銀行口座のように、証券会社でも口座を開設する必要があり、証券会社の口座に入金してから国債を買います。
この証券会社口座への入金手数料や口座開設、維持費はすべて無料です。
おすすめの割引債はアメリカの「米国国債(ストリップス債)」
おすすめの割引債の国債は、僕も実際に所有していますが、アメリカの「米国国債(ストリップス債)」です。
米ドルの為替相場は比較的安定しており、為替が変動しても利益を確保できる可能性が大きいからです。
Googleで「ゼロクーポン 米国国債」と検索すると、「米国国債(ストリップス債)」の魅力を解説したページが多く出てきます。
他にも「メキシコペソ建ゼロクーポン債」が利回り(税引き前)が「6.337%」と非常に高い割引債もあるので、為替変動に心配が無ければ、こちらを買うのも良いでしょう。
ちなみに僕は、利率が12%と好条件であるニュージーランドの外貨預金をして、1万円も損した経験があるので、為替変動の影響は大きいものと考えてください。
(まとめ)国債は償還日が長い方が利率が高い
償還日(しょうかんび)が、定期貯金で言う「満期」に当たりますが、償還日が長いほど利率が高いです。
国債は償還日を迎える前に売ることもできますが、元金割れを起こすリスクがあります。
あまり長い償還日の国債を買ってしまうと、途中解約で損する可能性もあるので、下記のように考えてはいかがでしょうか。
子どもが生まれて学費として貯めたいなら長い償還日の国債を買う
子どもが小さくお金が関わらない間に貯めたお金で、将来的に必要となる学費に備えて国債を買うという手もあります。
サラリーマンが結婚を機に年金の不足を補う貯金をするなら、長い償還日の国債を買う
結婚すれば、年金が何年後から必要となるか分かるので、結婚を機に国債を買うのが良いと思います。
特に目的なく貯蓄できるお金を増やしたいなら、償還日が2年後〜5年後と短いに迎える国債を買う
償還日が短い国債を買うと利率は低いですが、償還した国債で得たお金(元金+利息)で別の国債を買えば、短いサイクルで償還日を迎えても多くの利息を受け取ることができます。