YouTubeの動画やブログ記事で見かける「商品レビュー」、要するに「紹介する人が実際に商品を購入して、使い方や使い勝手を紹介する」というものですが、個人のユーチューバー、またはブロガーがこの商品レビュー用購入費を経費にできるのかは非常に悩むところです。
なぜ悩むか、それは「自分のために買った商品だから、経費にするのはおかしい」と税務署に指摘される可能性があるからです。
この記事で出した答えは、税理士に相談した結果を踏まえて、僕が最終結論を出しているので100%間違いないとは言えませんが、悩む皆さんの参考になればと思います。
僕は実際に、この経費の考え方を基に確定申告しています。
まず「経費」の知識を確認
国税庁のホームページに、「経費」の知識が掲載されていますので、その内容を確認しましょう。
1 必要経費に算入できる金額
事業所得、不動産所得及び雑所得の金額を計算する上で、必要経費に算入できる金額は、次の金額です。
(1) 総収入金額に対応する売上原価その他その総収入金額を得るために直接要した費用の額
(2) その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額
【出典元】国税庁
この文面から、「その総収入金額を得るために直接要した費用」は、「商品レビューを目的とした商品購入額は経費になる」に該当すると僕は判断しています。
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結論は「商品レビューで買った商品は経費になる」です
結論から言えば、商品レビューで購入した商品代金は消費税込みで経費となります。逆に言えば、僕は経費としています。
この理由は以下の通りです。
自分が欲しいと思って購入したが、実際利用してみて自分の意図した効果があり、人に勧めるに適した商品とわかった。
この商品なら、記事で紹介すれば自分のアフィリエイト経由で購入してくれる見込みがあるので、体感した感想を記事を書いた。
結果、その記事のアフィリエイトで多数の購入者が発生して収入を得られた。
自分が実際にその商品を必要として購入した商品だからこそ、同様に必要とする人が参考となる記事が書けるわけで、その商品を購入したからこそ、アフィリエイト収入が得られた。従って、商品の購入費は必要経費である、という理屈です。
次の疑問点は全額経費にできるか
経費にできるかの次に悩むのが、全額経費にできるのかです。
我々のように、お小遣いを儲ける目的でブログによるアフィリエイトをやっている人間にとって、商品レビューに利用した商品をそのまま個人的な目的でも利用します。長期的な視点でみると、商品の購入目的がアフィリエイト用と個人利用の2通りとなるのです。
従って、個人的な利用もするのなら、按分(あんぶん)を適用しましょう。
商品の購入費用(税込)を100%として、何パーセントをアフィリエイトに利用したのかを計算するということです。
僕は、すべての商品の按分率を50%としてます
ネット上では、按分に関する多くの異なる意見が散見されるので、悩まれる方は多いと思います。
とある、税理士相談掲示板では、全額経費にしましょう。
とある、個人ブログでは、買った商品を経費にするのは慎重に。私は経費にしてません。
実態を言えば、自分が必要として購入するものがほとんどであることは間違いありません。ただ、先の説明通り、その商品がなければ売り上げはなかったわけですから、購入費用の50%を経費とすることに何ら問題ないと考えます。
Amazonの画像を転載するより、買った商品写真の方が売上げが良い
実際、このブログでわかったこと、それは、単にAmazonの画像を貼り付けてアフィリエイトするより、Amazonから購入して使って見せた商品の方が断然に売れるということです。
単純に考えれば、記事の読み手は「この商品買いたいけど、商品紹介通りの効果ってあるのか不安。お金出して買うんだから。」という不安を払拭したい人がほとんどだと思います。
従って、我々ブロガーが「買い手が求める効果」がその商品で得られるのかを紹介することがアフィリエイトで大切となります。
もし税務署に説明が必要なとき、紹介した商品がどれだけAmazonで売れたのかを、商品の売り上げ履歴で示せると、良い説得材料になるのではないでしょうか。
(まとめ)商品レビューで買った商品を経費にする場合の留意点
やみくもに商品写真を撮ってブログ記事としないで、以下に留意した上で経費にしてください。
- 経費にするのは、税込み50%とする
- 商品レビュー記事で、年1個でも売上げがあるような記事を書く
- Amazon、楽天市場のアフィリエイト売上げ履歴を保管しておけば、レビュー商品を経費とした証拠になる
ちなみに、本ブログ「ねたこれ」で商品レビューした記事の中には、Amazonでほぼ毎日1個以上の売上げがあるもの、そして、5万円以上の高額商品なのにボーナス時期にはひと月で6個も売れたものもあります。
記事で売れる商品とするコツは、
- 自分で使ったら100%期待通りの効果が得られたモノを紹介する
- 自分がその商品を使う趣味に精通していて、自信を持った内容の記事を書ける
の2点だと思います。