写真は、我が家の実際の仏壇を写しています。
親が無くなったとき、無宗教である我が家はどのようにお葬式をあげればよいかとか、仏壇の仏像はどれを選べばよいかなど、非常に迷いました。でも、仏具屋さんにアドバイスを受けたり、実際にお葬式をあげたことで、「ほ〜、こんな感じでやるのか」といろいろわかりました。
無宗教である我が家で実際にやった、お葬式のあげかた、仏壇の飾り方、お墓の作り方をご紹介します。
無宗教の仏壇の飾り方
ご覧の通り、いたってシンプルです。
ちょっと余計なモノがいっぱい飾ってありますが、
最上段に位牌のみ
中段の左右にお供え物を置く台、中央にご飯とお水をお供えする台
下段にお花を生けるツボ
写真にないですが、仏壇の手前に鈴(りん)、鈴棒(りんぼう)、線香立て
です。
仏教の何れかの宗派であるなら、仏壇の最上段真ん中にその宗派の仏像、または掛け軸が飾られますが、無宗教の場合はこれがないため、不要となります。
位牌に記したのは、戒名(かいみょう)ではなく、俗名(ぞくみょう)
戒名(かいみょう)とは、亡くなられた方にお坊さんがつけてくれる名前ですが、無宗教なのでお坊さんにつけてもらえません。なので、我々の氏名を位牌に記します。我々の氏名のことを俗名(ぞくみょう)と言います。
戒名(かいみょう)でなくても、なんら問題はありません。
ちなみにこの写真は裏返しているので、裏側に記された亡くなった年齢が見えています。
お水とお米のお供えは1日1回取り替える
お水と、炊きたてのお米は1日1回だけ取り替えます。
お菓子などは普通に食べるために買ったお菓子を供える
季節や時期によって、メインとなるお菓子を主にお供えします。例えば、5月なら柏餅、名月の日ならお団子といった感じです。ただ、普段は我々が食べるお菓子をそのままお供えしています。
仏壇のお花は時折供える
このお花を供えるツボは小さいので、普段は2輪程度の摘んだお花をお供えしています。お彼岸など、ちょっと豪華にしたいときは、別の花瓶を用意して供えています。
線香立てなどは仏壇の手前に
線香立てなどは仏壇の手前に置いています。1日1回お線香をたいて、鈴を「ち〜ん」と鳴らします。
ちなみに仏壇にはLEDライトが付いており、手を合わせるときだけLEDライトを点けています。
仏壇は日本製の良いものを買いましょう
仏壇のカタログを見て驚いたのは、インテリアのひとつにしか見えないほどおしゃれで、「あ〜、そうだよな。何も、仏壇は黒くて、いかにも仏壇っぽいものでなくてもいいんだよな。」と感じました。
我が家の仏壇も非常におしゃれで、とても気に入っており、「Yagiken」(やぎけん)というメーカーの日本製です。
もう5、6年置いてありますが、まったく木の質感を失うことなく、「買って良かった」と思わせる逸品です。とにかく仏壇は長く置くものですから、本当に良いものを選びたいものです。仏具屋さんも「Yagiken」を非常に勧めておられて、確かに他の仏壇より高額ではあるが、モノは間違いないと思い、購入して正解でした。
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無宗教のお葬式のあげかた
無宗教だと、仏教の各宗派とは異なるので、戸惑いはあるかも知れませんが、実践してみると「なるほど」と納得できることばかりです。
読経はせず、葬儀場の方が朗読をしてくれた
宗派の方ならお坊さんに読経(どっきょう)してもらいますが、無宗教は誰も読経しません。我が家がお願いした葬儀場では、葬儀屋の方が詩のようなものを朗読してくれました。あとは、それ以外は普通のお葬式と何ら変わりはありませんでした。
ちなみに葬儀場でお葬式をあげると、非常に段取りよくやってもらえるので助かります。
その葬儀屋の方から伺ったのは、家で家族葬をやる方もいらっしゃって、そのご家族の見送り方で葬儀をあげられたそうです。
確かに我が家も家族と親戚だけだったので、自宅でお葬式をあげてもよかったのかも知れませんね。
葬儀屋が火葬場まで連れて行ってくれる
家族や親戚が多かったので、マイクロバス1台で葬儀屋が移動させてくれました。火葬が終わるまで数10分も掛かるので、その間、お酒を飲めたりします。お酒を飲むので、マイクロバスで移動させてくれるのは助かりますよね。
葬儀代は75万円程度
無宗教だとお坊さんへのお布施がなく、葬儀屋に支払う葬儀代(遺体の安置、葬儀場所代、火葬への移動、手配、葬儀のお花代などがすべて込み)が75万円程度だったと記憶しています。
僕のイメージでは、もっと掛かるものと思っていたので、比較的安いと感じました。
家族葬の相談先
突然のことでも、気軽に電話で葬儀の手配はできます。
- 小さなお葬式
NHKでも取り上げられたお葬式です。 - いい葬儀
病院、警察からの搬送だけでも相談にのってもらえます。葬儀の相談は電話で早朝、深夜も受け付けています。 - 葬儀レビ
全国400の葬儀会社から最大10社の無料見積が取れます。 - 旅おくり
分かり易い定額プランになります。
相続税申告は税理士に任せて申告漏れを防止する
僕は毎年確定申告をしていますが、やはり申告漏れをいつ指摘されるか心配になることもあります。
相続税の申告は付き物なので、税理士にしっかり相談しましょう。
会社関係、友人、親族への香典返し
会社関係、友人、親族と、様々な方々からお香典を頂戴します。そのお香典返しの考え方についてまとめました。
会社で関係して方へのお香典金額相場
会社の方のお香典は、下記で統一しています。
- 葬儀に参列する時のお香典の金額は3,000円
- 課内で取りまとめて一括で渡すお香典は1〜3,000円
- 常識であるが、お香典に使う紙幣は古札(使い古しのお札)
お香典の金額を3,000円とする理由
亡くなられた方のご親族からお香典返しを戴くのが通例です。
お香典返しは「半返し」と良く聞くので、3,000円のお香典であれば、ご親族からは1,500円の香典返しを戴くことになります。
「会社関係の方へのお香典返しが恐らく1,500円」と想定しており、香典返しの金額がご親族に負担とならないよう3,000円としています。
お香典返しに適した品物
お返しするお相手には、好みがあるのと、お香典の金額とのバランスもあります。僕が今までお香典返しで戴いて良かったと感じたものを挙げてみます。
カタログギフト
お香典の金額が多額では無いため、さほどの金額のカタログギフトを戴いたことは無いですが、やはりカタログギフトは自分で好きなものを選べるので良かったです。
子どもが欲しいおもちゃを選んだり、買う程でも無いけどちょっと欲しいなと思っていたものが貰えたからです。
今治のタオル
日本一のタオルの生産地である愛媛県今治市(いまばりし)のタオルは、非常に肌触りが良く、長く愛用できます。タオルをお返しにするのであれば、今治タオルであるなら間違いありません。
日本茶
日本茶が苦手という人は聞いたことはありませんが、カフェインが苦手でなければ喜ばれる一品だと思います。
スターバックスのドリップコーヒー
コーヒーは好みがありますが、僕のようにコーヒー好きなら、スターバックスのコーヒーはテンション上がります。さらに、1杯ずつドリップできるタイプなら、ご家族で楽しんでもらえます。
おせんべい、クッキー
食の好みに左右されにくいお菓子といえばおせんべい、クッキーになると思います。小さく持ち運び易いので、お香典を連名で戴いた方々へのお返しには良いと思います。
お香典の金額別のお香典返し相場一覧
お香典返しのお相手に応じた「お香典返し相場」をまとめてみました。
会社の連名でお香典を戴いた方(お香典1〜3,000円想定)
会社の庶務さんに課内、関係部署からのお香典を取りまとめてもらって、代表者がお通夜またはお葬式に参列するケースです。
お香典返し:500円〜1,000円
タオルで有名な「今治(いまばり)」のタオルが、最も好みに左右されないお返しになると思います。また、コーヒー好きな方と分かっていれば、スターバックスのコーヒーなら必ず喜ばれるはずです。
まとめ買いの場合、ある程度の金額以上は送料無料となるショップを選びましょう。
会社の同僚、上司で参列頂いた方(お香典3〜5,000円想定)
課内や関係部署のとりまとめではなく、個別に親しい同僚や部下であるケースです。
お香典返し:1,500円〜2,500円
無難なタオルの他、カタログギフトも充実してくる価格帯です。スターバックスのコーヒーもこの価格帯ではバリエーションが豊富になります。
学生時代の親しい友人(お香典3〜5,000円想定)
高校、大学から長年の付き合いがある親しい友人のケースです。
お香典返し:2,500円
学生時代からの親しい友人だと、遠方から来てもらうこともあり、僕は統一的に2,500円のカタログギフトをお返しするようにしています。
親戚、いとこ等の身内(お香典1〜30,000円想定)
自分の親、兄弟、奥さんや子どもが亡くなった時、自分の叔父や叔母、いとこからお香典を戴いたケースです。
お香典返し:3,000円〜15,000円
親戚やいとこのお香典は高額ですが、僕の母が亡くなった際、母の兄弟と父の兄弟には、気持ちとして3分の1の金額を目処にお返しをしました。
お香典返しを横断的に検索!親族なら海産物を贈る手も
上記に希望の品が無かったら、下記で各通販サイトを横断的に検索してみてください。
僕は、母が亡くなった時に集まった親族が西日本の方だったので、当時の築地市場から新鮮なウニ等を贈りました。親族であれば、「一般的なお香典返し」に拘らず、海産物なども喜ばれると思います。
喪中ハガキは無料のテンプレートを使った
葬儀も終わって落ち着いたら、喪中ハガキを書く必要があります。
ネットで無料のテンプレートが手に入るので、下記リンクの記事を参考にしてください。
喪中ハガキは無料テンプレート使って2分で作る!喪中ハガキの出し方とマナー講座
無宗教のお墓の作り方
お坊さんがいらっしゃらないこと以外は、特に変わりは無いと思います。
我が家は普通の霊園にお墓を建てました
霊園で検索したら、お寺が経営はしていますが、お寺とは別の敷地にある霊園が見つかり、その霊園を案内する石屋さんにお墓を頼んだわけですが、仏壇と同様、非常にデザインの凝ったお墓を作ることができます。
僕は、サンプルとして霊園に置いてあったお墓のデザインをベースに自分で大きさ、名字のデザインを考えて、パソコンでイメージ図を作った後、石屋さんがとても忠実にイメージ図を再現してくれて、とても良いデザインのお墓が完成しました。
価格は125万円、霊園に入るときに納骨代を含めて80万円程度と記憶しています。管理費は3年に1回3万円を支払っています。
霊園は電車で行けるのが良い
我が家のお墓は、電車の駅から徒歩圏内の霊園です。
今の年齢なら車で行ってもよいのですが、先々を考えると、電車で行けるのは良い選択肢だったと思います。
無宗教と伝えれば、石屋さんがアドバイスしてくれる
宗派のお墓がどのようなものかはわかりませんが、ほんとうにお墓のデザインも自由です。逆に、無宗教であるからこそ、凝ったデザインでお墓を建てるが良いかと思います。
石屋さんがいろいろアドバイスしてくれるので、とにかく石屋さんに相談してみましょう。
墓地、霊園の相談
墓地、霊園の相談窓口はネット・電話で気軽にできます。
いいお墓
年中無休で朝早くから深夜まで電話相談できます。
無宗教であるからこそ、自由で、且つシンプルな考え方で故人を偲ぶ
無宗教であるので、何かの決まりにしばられることはありません。また、いやらしい話ですが、全体的に安く済ますことができます。
大切なのは残された家族の気持ちです。
無宗教であっても、家族の気持ちで故人を偲ぶことはできます。