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Wordで空白行を一括削除して行を詰める方法

Word初心者向け解説と超便利技
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Wordの文章内に空白行を含んでいるが、この空白行だけを一括削除する方法を解説します。

Wordで1行の空白行のみ削除する方法

下記の例の通り、1行の空白行を削除する方法です。

あいうえお

かきくけこ
さしすせそ

1行の空白行のみ削除する手順

Wordの置換(ちかん)機能を使います。

「置換」画面を出す

キーボードで、[Ctrl]キーを押しながら[H]キーを押すと、置換画面が表示されます。

置換前と置換後に下記を入力する

「検索する文字列」に「 ^p^p 」
「置換後の文字列」に「 ^p 」

[すべて置換]ボタンを押す

[すべて置換]ボタンを押すと、1行の空白行が文章すべてで削除されます。


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1行の空白行のみ削除した実行例

手順実行前

あいうえお

かきくけこ
さしすせそ

手順実行後

あいうえお
かきくけこ
さしすせそ

この操作方法の意味

人間の見えていませんが、Word文書の改行した箇所には、「改行コード」が入っています。
その改行コードを、Wordの見た目で表すと「^p」です。

あいうえお^p
^p
かきくけこ^p
さしすせそ^p

上記の通り、空白行は「^p^p」と改行コードが連続しているので、この「^p^p」を「^p」に置換すると、1行空白行だけが削除されます。

手順実行前

あいうえお^p
^p

かきくけこ^p
さしすせそ^p

手順実行後

^p^p^pに変換されました。

あいうえお^p
かきくけこ^p
さしすせそ^p

2行の空白行のみ、3行の空白行のみという置換も可能

前述は「1行空白行のみ対象として削除」しましたが、改行コードである「 ^p 」の数を変えることで、指定した空白行の箇所のみ削除できます。

2行の空白行を1行の空白行に置換

置換画面で下記を入力後、[すべて置換]ボタンを押します。この時、1行の空白行が文章内に有っても削除されません。
「検索する文字列」に「 ^p^p^p 」
「置換後の文字列」に「 ^p 」

3行の空白行を1行の空白行に置換

置換画面で下記を入力後、[すべて置換]ボタンを押します。
「検索する文字列」に「 ^p^p^p^p 」
「置換後の文字列」に「 ^p 」

空白行の削除でなく、改行自体を無くす方法

下記の例のように、改行自体を無くすことも、置換でできます。

置換前
あいうえお

かきくけこ

置換後
あいうえおかきくけこ

1行の空白行を改行無しにする手順

Wordの置換(ちかん)機能を使います。

「置換」画面を出す

キーボードで、[Ctrl]キーを押しながら[H]キーを押すと、置換画面が表示されます。

置換前と置換後に下記を入力する

「検索する文字列」に「 ^p^p 」
「置換後の文字列」に「 」(何も入力しない)

[すべて置換]ボタンを押す

[すべて置換]ボタンを押すと、改行が文章すべてで削除されます。

1行の空白行を改行無しにした実行例

手順実行前

あいうえお^p
^p
かきくけこ

手順実行後

あいうえおかきくけこ

Wordで空白行をすべて削除する方法

今後は、「1行の空白行のみ」といった削除ではなく、「1行でも4行でも、空白行をすべて削除」する方法です。

Wordで空白行をすべて削除する手順

Wordの置換(ちかん)機能を使います。

「置換」画面を出す

キーボードで、[Ctrl]キーを押しながら[H]キーを押すと、置換画面が表示されます。

[オプション]ボタンを押す

[オプション]ボタンを押すと、画面が下に広がって、他の設定内容が表示されます。

「ワイルドカードを使用する」の先頭の□にレ点チェックを付ける

「ワイルドカードを使用する」の先頭の□をマウスでクリックすると「 レ 」が付きます。

置換前と置換後に下記を入力する

「検索する文字列」に「 ^13{2,}
「置換後の文字列」に「 ^p 」

[すべて置換]ボタンを押す

[すべて置換]ボタンを押すと、すべての空白行が文章すべてで削除されます。

Wordで空白行をすべて削除する実行例

手順実行前

「検索する文字列」に「 ^13{2,} 」を入れますが、実際に置換対象とするのは、下記赤文字の「 ^p 」となります。

あいうえお^p
^p
かきくけこ^p
^p
^p
^p
さしすせそ

手順実行後

あいうえお^p
かきくけこ^p
さしすせそ^p

この操作方法の意味

「 ^13 」は「 ^p 」と同じ改行コードの意味

「 ^13 」は「 ^p 」と同じ改行コードの意味です。
ここで「検索する文字列」に「 ^p 」を使わないのは、「ワイルドカード使用」時、「検索する文字列」に「 ^p 」を使えないためです。

「 {2} 」は「この直前にある文字が2文字である」を意味

例えば、Wordに下記の2単語があった場合、

seed
sed

「 se{2}d 」と指定してWordで検索すると、

seed

のみが検索されます。
これは、「 sed 」という単語の「 e 」が2文字でないからです。

「 , 」は「以上」の意味

「 {2} 」だと「2文字」を意味しますが、「 {2,} 」だと「2文字以上」を意味します。

「 ^13{2,} 」は「2つ以上ある改行コードを検索の意味

今回「検索する文字列」に入力した意味をまとめると、「改行コード(^13)が2文字以上({2,})を検索しなさい」になります。

「置換後の文字列」に「 ^p 」を使わない理由

「置換後の文字列」に「 ^13 」を使わないのは、「^13へ置き換えてしまうと、置換前に適用されている書式が解除される」ためです。

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