パソコンを捨てる時、パソコンに保存されているデータを完全に削除しないと、消したデータも特殊なソフトで復元することが可能です。
見られたくない個人情報や家族写真、動画等を完全に削除してからパソコンを廃棄する必要があります。
実は、ハードディスクのフォーマットだけでは完全に削除されないため、特殊なソフトを使って完全削除する必要があります。
当記事では、WindowsパソコンやMacパソコンのデータを完全削除する方法と手順を解説します。
パソコンのデータを完全に削除する方法
パソコンには「フォーマット」という方法、日本語で言えば「初期化」の機能があります。
ただ、完全フォーマットでも、特殊なソフトで復元できる可能性はあります。
パソコンのデータを完全に削除するには、ハードディスク全体に別のデータを書き込む必要があります。
ハードディスク全体に別のデータを書き込めるソフトが下記の無料ソフトです。
ハードディスク消去ツール「wipe-out」(ワイプアウト)
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パソコンのデータを完全に削除する手順概要
「wipe-out」(ワイプアウト)を使ったデータの削除手順の概要は、下記の通りです。
- 「wipe-out」をダウンロードする
- 「wipe-out」をUSBメモリ、またはCD-Rに入れる
- データを消去したいパソコンの電源をオフにする
- データを消去したいパソコンへUSBメモリ、またはCD-Rをセットする
- データを消去したいパソコンの電源を入れる
- パソコンが「wipe-out」ソフトを起動する
- 「wipe-out」のメニューからデータの完全削除を選ぶ
- データの完全削除が完了するまで数時間そのまま放置する
パソコンのデータを完全に削除する手順
具体的な手順を解説します。
「wipe-out」をダウンロードする
「wipe-out」のバージョン1.6「USBイメージ版」を下記のサイトからダウンロードします。
「wipe-out」をUSBメモリ、またはCD-Rに入れる
ダウンロードした「wipe-out」のバージョン1.6「USBイメージ版」をUSBメモリへ入れます。
データを消去したいパソコンの電源をオフにする
データを消去したいパソコンの電源をオフにします。
なお、「wipe-out」の「USBイメージ版」ではなく「CD-ROM版」をダウンロードした場合、CD-Rをセットする必要があるため、一度、データを消去したいパソコンのデータを入れた後、CD-Rをセットしてから再度電源をオフにします。
データを消去したいパソコンへUSBメモリ、またはCD-Rをセットする
「wipe-out」を格納したUSBメモリを、データを消去したいパソコンのUSB差し込み口に挿入します。
データを消去したいパソコンの電源を入れる
パソコンのデータを入れます。
パソコンが「wipe-out」ソフトを起動する
パソコンの電源を入れると、USBメモリから「wipe-out」ソフトをパソコンが読み込み、「wipe-out」ソフトが起動します。
「wipe-out」ソフトが起動せずに、WindowsやMacOSが立ち上がる場合、パソコン起動時にUSBメモリからの読み込みをしていないため、USBメモリから読み込むを行う設定変更をします。この記事の下の方の「パソコン起動時に「wipe-out」ソフトが起動しない場合の対処」を確認してください。
「wipe-out」のメニューからデータの完全削除を選ぶ
「wipe-out」のメニューが表示されるので、「データの完全削除」を矢印キーで選んで、[リターン]キーを押下します。
データの完全削除が完了するまで数時間そのまま放置する
データの完全削除が開始されるので、そのまま放置すれば、数時間でデータの完全削除が完了します。
実際に「wipe-out」ソフトが行っていることは、パソコンのハードディスクに「0」と「1」をランダムに上書きしていくことで、元々のデータを完全削除する仕組みです。