バックアップの失敗を検知するには、画面で確認するか、イベントログを確認する必要があります。ただ、遠方のデータセンター内に設置されたシステムを毎日監視するのは現実的ではありません。
この記事では、WindowsServerバックアップで失敗したとき、メールで通知するよう設定する手順を解説します。
メール通知を実行したOS
当記事で実施したOSは、「WindowsServer2008 R2」です。
メールで通知する方法(概要)
WindowsServerバックアップの場合、イベントログに成功と失敗それぞれのログが出力されるので、そのイベントIDの出力を契機にタスクスケジューラによってメール通知のジョブを起動させます。
メールで通知するための手順
メール通知できるようにするための、Winodws設定手順を解説します。
タスクスケジューラの設定
バックアップの失敗はイベントログに出力されるので、タスクスケジューラを以下のように設定します。
トリガーの編集
トリガー、日本語で言えば「契機」の設定です。
- タスクの開始
- ログ
- ソース
- イベントID
イベント時
Microsoft-Windows-Backup/Operational
Backup
成功ステータスを契機に起動したい時:14
失敗ステータスを契機に起動したい時:49
操作の編集
前述の「トリガー(契機)」が発生した場合、実行する自動操作内容を設定します。下記の1、2の何れかを設定します。
- 操作
- プログラムの開始
電子メールの送信
日付付きファイルを出力し、万一タスクスケジューラが停止した場合、いつから停止しているか判明させる。また、メール送信プログラムを起動させる。
日付付きファイルの出力方法は、下記の記事をご確認ください。
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(まとめ)メール通知の活用事例
IT関連の業務を仕事にする方なら、システムからインシデント発生時のみメールで通知して欲しいと思う場面が多々あると思います。
最後に、メール通知を活用できる事例をご紹介します。
夜間に起動するバッチ処理の失敗をメール通知する
Windowsのイベントログは、Windowsから出力されるログの他、自作のソフトからのメッセージをイベントログへ書き込むことが可能です。
この活用事例として、夜間に自動起動するバッチ処理が途中でエラーとなった場合のメッセージ、並びにバッチ処理がすべて完了した時のメッセージを関係者の携帯へメール通知することが可能です。
システムの負荷がしきい値を超えた時にメール通知する
ディスク容量の残容量が少なくなった時、CPU使用率が90%を超えた時等、ワーニングとなるしきい値を超えた時にメール通知することで、システムが異常となる前に予防対応が可能です。