世界標準のWebサーバとして使われる「Apache httpd server」の起動、停止、再起動、起動状態確認、およびプロセス起動状態の確認コマンドを解説します。
Apacheのコマンドで覚えておきたい点
実際にApacheのコマンドを実行するために、Apacheコマンドの前提事項を確認しましょう。
同じことをするApacheのコマンドでも複数ある
例えば、Apacheを起動するコマンドでも、下記の通り2つあります。
# service httpd start
# /etc/init.d/httpd start
どちらも、結果的にApacheを起動できます。
また、この2つだけでなく、OSやAapcheのバージョンによってコマンドが違う場合があります。
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Apacheの起動コマンド
停止しているApacheを起動するコマンドです。
# service httpd start
または
# /etc/init.d/httpd start
Apacheの起動コマンドの実行例
[root@ ~]# service httpd start
httpd を起動中: [ OK ]
「OK」が出れば、コマンドの実行が成功です。
起動コマンドが効かない場合、以下のコマンドである可能性があります。
# apachectl start
# apache2ctl start
SSLの場合、以下のコマンドで起動します。
# apachectl startssl
# apache2ctl startssl
Apacheの停止コマンド
起動中のApacheを停止するコマンドです。
# service httpd stop
または
# /etc/init.d/httpd stop
Apacheの停止コマンドの実行例
[root@ ~]# service httpd stop
httpd を停止中: [ OK ]
停止コマンドが効かない場合、以下のコマンドである可能性があります。
# apachectl stop
# apache2ctl stop
Apacheの再起動コマンド
Apacheのコンフィグを変更したり、起動が不安定な場合などにApacheを再起動するためのコマンドです。
# service httpd restart
または
# /etc/init.d/httpd restart
Apacheの再起動コマンドの実行例
[root@ ~]# service httpd restart
httpd を停止中: [ OK ]
httpd を起動中: [ OK ]
停止中が「NG」でも、起動中が「OK」であれば、Apacheは起動中となっています。
Apacheがちゃんと起動しているか確認したい場合、この文章より下の方にある「Apacheの起動状態確認」を実行してください。
再起動コマンドが効かない場合、以下のコマンドである可能性があります。
# apachectl restart
# apache2ctl restart
Apacheの起動状態確認コマンド
Apacheが起動しているか、停止しているか確認したい場合のコマンドです。
# service httpd status
または
# /etc/init.d/httpd status
Apacheの起動状態確認コマンドの実行例
Apacheが起動している場合は「実行中」と表示
[root@ ~]# service httpd status
httpd (pid 15198) を実行中…
Apacheが停止している場合は「停止」と表示
[root@ ~]# service httpd status
httpd は停止しています
Apacheのプロセス状態確認コマンド
下記の記事を確認してください。