高画質のテレビを買ったのに、なんか高画質じゃないとか、撮ったビデオを観ているときに、なぜか画面がモザイクになったという経験はありませんか。
我が家ではモザイクになって、まともに番組が観れないという現象に悩まされたことがあります。いったい何が原因なのでしょう。
テレビの映り、電波が悪いときの原因、そして改善するための方法をまとめました。
テレビの映りが悪い5つの原因と改善方法の概要
テレビの映りが悪いのは、テレビ電波がテレビまで届いていないことが主な原因です。
アンテナに必要充分な能力がない
アンテナをAmazonで探すと、「25素子(そし)」等と書いてあります。これは、一般的なアンテナが何本のパイプで構成されているかを示しています。
本数が多いほど、「テレビ塔から遠い場所でもテレビ電波を拾える能力が高くなる」という意味です。アンテナを選ぶときには「弱電用、中電用、強電用」という言葉を意識して選びましょう。
- 弱電用地デジアンテナ
- 中電用地デジアンテナ
- 強電用地デジアンテナ
テレビ電波が弱いという意味を示す言葉です。テレビ塔から遠いお宅なら、このタイプを選びます。
テレビ塔から近いわけではないが、遠いわけでも無いお宅ならこのタイプを選びます。
テレビ塔が視認できる場所ならこのタイプを選びます。
アンテナの能力が自宅の地域にマッチしていない場合は、素子の数が多いアンテナを購入しましょう。



アンテナの設置位置、または向きが悪い
アンテナは室内に置くだけで、極端に電波を拾いづらくなります。出来る限り外に設置しましょう。また、自分で設置したアンテナの向きが最適な向きからズレている可能性もあります。
極端な例では、自分で設置したアンテナの支柱が、強風で折れ曲がるケースもあります。これは、支柱の風に耐える能力が低いのが原因である可能性もあります。
アンテナケーブルが細い
アンテナケーブルの太さには種類があります。理科の実験で学んだ通り、細い電線では電気の通りが悪いので、出来るだけ太いアンテナケーブルを選びましょう。
アンテナケーブルは「4C」や「5C」といった太さの区別があります。アンテナから部屋に引き込むアンテナケーブルは「5C」を選びましょう。「4C」は5Cより細いので、電波をロスしやすくなります。



アンテナケーブルが必要以上に長い
あるご家庭で、部屋の中で長過ぎるアンテナケーブルを使っているがために、途中をグルグル巻きにした様子を見たことがあります。
電線は太いものが良いのと同時に、可能な限り短くするほうが、テレビ電波の劣化が防止できます。
アンテナケーブルが劣化している
我が家で実際あったのが、外に露出しているアンテナケーブルに亀裂が入っており、ケーブルとしての能力も落ちていたようでした。
こんなときは新しいケーブルに交換すると同時に、アンテナケーブルを細いパイプで包み込んで保護するのも手です。
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テレビの画質がよくないときの原因は?
同じメーカーの高画質テレビなのに、お友達の家のほうが画質がよかったという人は、こんなところを点検してみましょう。
ブースターを使っている
テレビ塔が遠い地域だったり、家がマンション・アパートである場合、ブースターを利用することがあります。このブースターとは、弱い電波を大きく増幅してくれる装置です。
マンション・アパートの場合、たくさんの部屋でテレビ電波を分け合うので、その分、一部屋当たりの電波が弱くなります。電波が弱くなっても大丈夫なように、テレビ電波を大きく増幅してから、各家庭へ電波を供給しています。
実はこのブースター、弱い電波を増幅させると同時に、アンテナが拾ったノイズ(テレビ番組以外の電波等)を一緒に増幅させることもあるため、その分、画質が悪くなるケースもあります。
改善方法は、ブースターを使わずにテレビ電波をテレビまで供給してあげることです。詳細は後述します。
家に何台もテレビがある
家で何台ものテレビを設置して1本のアンテナから電波を分け合っているのは、前述のマンション・アパートと一緒で、1台当たりの電波が弱くなります。
改善方法は、アンテナを強力なものにするとか、アンテナケーブルを太くすることが考えられます。詳細は後述します。
テレビ局のチャンネルによって映りの善し悪しある場合も全体的に電波受信状況を良くする
テレビのチャンネルによって映りが悪い、という話をよく耳にします。
同じテレビ塔からの電波を受信していても、テレビ局のチャンネルによって電波受信レベルが異なります。
この問題を解決するには、「○チャンネルだけ映りが悪い」という場合も、全体的に電波状況を良くすることで、映りの悪かったチャンネルも映りが良くなります。
アンテナを高性能にしたり、アンテナケーブルを良いもの、且つ短いものに換えましょう。
テレビ映りの改善方法
アンテナとアンテナケーブルは、ちょっとしたことで改善されます。
「アンテナケーブルが細い・必要以上に長い」の改善方法
アンテナケーブルの太さに「S5CFB」を選びましょう。
「4C」は細く、地上デジタルやBS放送にむかないので、必ず「5C」の太さを選びます。
下記で紹介する「富士パーツ」の製品は品質もよく、長さも比較的自由に選べるのでおすすめです。
なお、アンテナケーブルは「アンテナ〜室内(テレビかビデオ)」と「ビデオ〜テレビ」がありますので、「ビデオ〜テレビ」のアンテナケーブルも忘れずに、「太く、できるだけ短く」することがポイントです。


「アンテナに必要充分な能力がない」の改善方法
我が家で導入したのが、この「DXアンテナ 地上デジタル放送用平面UHFアンテナ」です。
我が家は中電界(テレビ塔に比較的近い)なので、このアンテナでは大き過ぎかも知れませんが、実際に買ってよかったというのが率直な感想です。
自宅とテレビ塔との間に低い山があり、山と異なる方向は家に囲まれています。要するに、ベランダからは遠くを見通せない状態です。にも関わらず、2階の室内に置いても普通にテレビは映るし、同じ2階のベランダに置くだけ(画像の状態)で、必要充分な受信ができます。



「アンテナの設置位置、または向きが悪い」の改善方法
知り合いで、自分で取り付けた地デジが台風後に倒れたという方がいらっしゃいます。
アンテナの向きがちょっと変わるだけでもアンテナの受信レベルは大きく変化する可能性があります。
アンテナ設置時に高いアンテナレベルに合わせていても、いつの間にか向きが変わっている可能性がありますし、アンテナの支柱が曲がっている可能性もあるのでチェックしてみましょう。
向きが変わらないようにする、もしくは折れないようにする対策としては以下が考えられます。
- 支柱(ポール)を短くする、または太くする
特にアンテナが折れる場合、支柱が強風に耐えられるもので無い可能性があります。支柱の長さ、太さは様々あるので、可能な限り太く、短くするのがコツです。
アンテナケーブルは窓から引き込める

例えば、マンションに住む人が自宅ベランダに個別にアンテナを設置したい場合、壁に穴を開けるのも大変です。
でも、上の写真のような、窓の隙間を通せるアンテナケーブルを利用することで、壁に穴を開けなくてもアンテナケーブルを引き込むことができます。




室内にアンテナを設置したい場合
室内にアンテナを設置したい場合は、下記記事をご確認ください。
